
ターフェアィトは、きわめて稀にしか見られない天然石で、宝石としてファセットカットされるまで新鉱物とは認識されていなかったという珍しい石です。
最初の標本は、アイルランドのターフェ伯爵が、宝石商の標本箱の中から見つけたものです。スピネルによく似た、淡いふじ色を帯びたクッションカットの石は、複屈折を示すことでようやく新鉱物であることが判明しました(スピネルは単屈折を示す)。それ以後、赤色から青色、無色に近い石も見つかっています。
主にスリランカ、中国、ロシアから産出し、ターフェアイトのイミテーションは今のところ見つかっていません。